小泉宗雄・「三光太源文化研究所」のご案内
平成28年10月吉日
スピリチュアル エピソード 第26話(その3)
その3 私がM社長の好意を
謝絶した理由
・・・・・人は死後いかに生きるべきか・・・・・
とある日の朝、私は頭の中に突然「それは違うのだ」と云う声なき声を聞きました。「違う? 一体何が違うのだ!」心当たりがありませんでした。そして数日後、又同じ声を聞きました。
疑問が解けたのは暫くたってからでした。新聞の将棋欄に目を止めた時、M社長と初めて将棋を指して、そして勝ってしまった若い日のことが何故か思い出され、そして次の瞬間、愕然としたのです。
「あー、あの違うと言うのは、きっとM社長の事なんだ、D社さんからの売り上げは、M社長のお蔭なんだ!。」そして思いました。「しかし、これはM社長の現世への執着ではないのか―。だからきっと主護霊が、それは違うんだと私を??正したんだー」
しかし、果たして亡くなって間もないMM社長に、その様な、現世利益を齎すことが可能なのでしょうか。
私の手元に、昭和15年10月1日の竹内満朋の降霊会の記録があります。師は独身時代私の家に下宿していました。ある時、師を尋ねて岩崎と云う旧友が上京して、一夜の宿りをしたとのことです。その後、数年を経ずして岩崎氏は亡くなりましたが、如何なる故か、師が物理霊媒となると岩崎霊人として師の背後霊となりました。その岩崎霊人が父の義母まさにこう言っています。
「お母さん、僕は直江津の岩崎です。こちらの世界に来ました。僕がお宅に泊まった時、3階で竹内君と寝ました。その時、南京虫に食われて困りました。今、3階には南京虫がいません。貴方方は薬が効いたとお思いでしょうが、あれは僕がいなくしたのです。僕みたいな霊でも、その位のことは出来ます―」
M社長が生前培われた力は、岩崎霊人を遥かに凌いでいることから、今回の奇跡はM社長にとって、左程難事でないものと思われます。
間もなく、M社長の7回忌が巡ってきました。私は自宅で一人M社長の7回忌を行い、般若心経と観音経を奉奠し、併せて以下の祝詞を奏上しました。
「M霊人の7回忌の祝詞」
「恭しくM霊人の7回忌のみ祭りに仕え奉りて、小泉宗雄謹んでもうして申さく。
それ月日は百代の過客なりしとか。霊人身まかりて早六とせの歳月流れ、今日七回忌の御祭の日巡り来たりぬ。
改めて思うに、M霊人は生前株式会社綜研の経営に専心され給いて、我が国の市場調査業界に在って、冠たる企業となしたまえり。又、その間に数多くの社員に対して、厳父の如く、時には慈母の如く慈しみ鍛え給えり。その御務め真に偉大なる御業と称え奉るなり。
我もまた、若年より格段の薫陶を拝受し、ビジネスとマーケティングの何たるかを学ばせ給いぬ。昭和63年に株式会社綜研情報工芸を設立してから今日までの十三年余、日々その御教えを杖柱として経営に専心し、今日を迎え得たり。真に霊人の給わりし師恩は他に比類するものにあらず。今宵も温顔まなかいに去来して、感謝の思い胸に溢れるばかりなり。
然れども、時移りて綜研の企業環境次第に変化し、霊人の晩年に至りてその経営悪化せり。霊人その再建を図って旧D社Y氏を後任に迎え給いしも、同氏の施策必ずしも貴意に添い給わず、後事の全てを託されて、そうろうとして綜研を去りたまいぬ。その時の心中今も拝察するにあまりあるなり。
しかして数年後、霊人俄かに身まかり給いぬ。残されし後世の悲嘆、我もまた他の人に劣らざるなり。然るに霊人の現世にて培われし御力は、かくり世に行かれても常人と異なれり。我に3度の霊夢をもって、ゆかりあるみ霊の救済と、加えて忝くも我が社業に、御力添え給うことを知らせたまいぬ。その重ねてのご慈愛、唯に感涙にむせぶのみなり。
以降、弊社の繁栄に、霊人の御力を添え給えと日々祈りしが、昨今我が主霊平沢春義霊神、我にかく諭したまえり。
「M霊人は、現世との執着を断ち切らせ給いて、幽界での修行に専心されるが然るべきにあらずや。しこうして、M家の繁栄と、更に我が国のマーケティングリサーチ業界発展の、指導に当たられる使命を持たれる方に非ずや。汝何時まで霊人のご温情に縋りおるかと」
いささか神の道に行を積みたる身にありて、このことを悟るに遅き事真に汗顔の至りなり。然して、小泉宗雄謹んでM霊人に言上し奉るなり。何卒、今日よりは現世への執着を断ち切らせ給いて、御霊のご向上に専心され給わんことを。今日までの御加護、御慈愛に、心から拝謝し奉ると共に、謹んで御霊のふゆを祈念し、七回忌のみ祭りに仕え奉るなり。」
平成13年10月25日
小泉宗雄
何時しか、D社さんからの発注が下降線を辿るようになり、そしてぱったり途絶えてしまいました。更に当社を買っていただいた、担当部長のSさんが他部門に異動したのです。以降、度々リバイバルのアプローチを試みましたが、発注を得ることは出来ずに今日に至っております。
続く