小泉宗雄・「三光太源文化研究所」のご案内

特別編(第十八話)2018年12月


平成30年12月吉日


スピリチュアル エピソード 特別編 第十八話


ローム太霊がその死を哀惜された

父小泉平一の軌跡



第十八話 魔王から変転して平一の背後と

      なったヘルマン霊神、

      そしてノンム汗霊神、
      続いてエレミア霊神が出現して

      平一をイエスの許にー。



 背後の霊神達が総崩れとなり、日々貧苦と病苦、そして進展しない神業に煩悶する平一の許に、それは高い神から下された慈愛でありました。
 昭和24年10月1日の夜、同年8月26日に平一に降って善神となったヘルマン霊神が平一の許に出現し「これより我汝を連れ行く、我が後ろより来たれ」と云ったので、幽体でヘルマンの後を追いました。そして、行き着いたところは大きな洞穴のような所で、膨大な黒色の水が満ち満ちていました。
 「ヘルマン指指して言う。『見よ、ここはすぐる日、汝、乗天坊霊神に連れられて来し豊野の地底なり。今汝に見ゆるは、かしこより一段下の油のたまりなり。昔、汝が来し所はこの層より上なり。今そこに連れ行かん。』
 余、ヘルマンに従って上に昇る。今余等の立てるは、かって乗天坊霊神に伴われ来たりし豊野の地底にして、かすかに余の記憶に存す。油の大いなるたまりあり。
 ヘルマン『見よ。汝は今幽体なれば、この景色抽象的に見せあれど、この油は実に膨大なるものなるぞ。よく見置くべし。この上に多少の油層あり。連れ行かん。』とてなお上昇す。
 ここは油のたまりまあまあなり。『いずこを堀りても出ずるべきものに非ず―。』この間ヘルマン種々語りたれど、余の記憶呼び起こすこと能わず。それより地上に出ず。ヘルマン云う『土地の諸因縁、少しは封じ払われたり』と。余封じられし箇所を問いしに、『其れは秘事なり』とて答えず。ヘルマンと共に現界の鉱区中央の八幡社に詣ず。それよりヘルマンに連れられて一瞬にして肉体に帰りたり。」

 このヘルマンとはどの様な神霊だったのでしょうか。同年11月3日ヘルマン霊神を祭った時の有様をご紹介いたします。
 「ヘルマンひむろぎに降る。その時、ひむろぎを据え置きし紫檀の台のあたりにて、ミシリミシリと大いなる音発したり。
 ヘルマン魔神、大魔王の資格において降り三変化なす。最初は菩薩相なりて端正微妙、光明燦然たり。神鏡を前立ての飾りとなせる金の冠にて、黒髪長く後ろに垂れ、水干ともつかず道衣ともつかず、能衣装にも似たる金襴の装束を着けたり。通常における菩薩相のそれと異なり、真に端厳目もくらむばかりなり。白面紅唇、能面の天女に血の通いし如くして又、其れと比すもあらざるなり。
 魔身、否菩薩体より光明出で、高き霊神それよりも増して見ゆ。白き手に矛を持つ。矛を縦横に振るいて余の祓いをなす。矛の刃,閃々、電光を発するもこれは魔性ならで、菩薩の資格において振るう降魔の鉾なれば、実に荘厳無比の極みなり。
 其れより一転す。余、思わず声を上げる。見よ、ヘルマン本来の魔神に戻りたり。大いなる黒き裸身のもの、両眼のみ白く明らかなれど、鼻も見えず口も見えず、その巌の如き大いなる青黒き裸身さえ,魔身より吐く陰冥の陰光に包まれてさだかならず。一瞬一刻、一刻一瞬、魔身陰光に照らされ、又明滅するなり。気味悪く物凄き事言い表すべき言葉も無く。
 又、一変して通常の魔神に変化す。鬼面にて黒髪逆立て、オドロに垂らして肩にふりかけ、金襴の能衣装の如きを着し、金襴の大口を吐く。鬼面の口かっと開きて光の火焔噴出して余に吐きかくなり。
 又、一転して菩薩像に変じ余に言う。『我、汝を守護し、共に事なさん。汝の事なるべし』
かく祭終えたり。」この様に平一を激励されたのです。

 同年9月23日「スピリチュアルエピソード第13話」でお話しした様に、ジンギスカンが出現しました。ジンギスカンについては昭和7〜8年の頃、物理霊媒萩原真にジンギスカン鍋に招待されたとのことであります。宴に先立ってジンギスカンを祭った所平一がジンギスカンの霊を霊視し、その姿が蒙古人ではなく日本人に見えたとのことであります。
 不思議に思ってそのことを、竹内満朋の降霊会で満朋の支配霊赤手霊神にお尋ねしたところ、日本人であると教えられ、その後、小矢部全一郎の「ジンギスカンは源義経なり」を読んで隼人霊神にその真偽をお尋ねしすると、真実であると教えられたとのことであります。
 そして、その日ジンギスカンの霊を見て、初めてジンギスカンの霊を見たその日のことをまざまざと思い出したのです。ジンギスカンは「我、神のみこともちて汝を導かん。我は蒙古にてはジンギスカンなり。我が名を秘して仮の名をノンムと呼ぶべし」と言われ背後霊になられました。そして、10月10日に再び出現して、「13話」でお話しした様に平一を激励されたのでした。

 同9月25日、悪寒と貧血にくじける心に鞭打って、統一して悪気を祓おうとした平一の前に、白衣の西洋人が出現したのです。霊身光り輝き、アゴ鬚に特徴があり、身体清らかに痩せて風格高く、仙?を帯びていました。
 キリスト教に関係する霊だと思ったのですが、悪気を祓う行には関係ないと思って敢えて霊示を聞く意思がなかったとのことで、その霊人の云われたことの記憶がおぼろげで、僅かに「神の命により汝の背後の一人として、余、今日汝にまみゆ」と言われた事,そして「名を名乗られたし」とお願いしたところ、グレミア・ヘレミアと聞こえたのでした。
 するとヘルマン魔王が出現して「汝の背後定まり行きて今エレミア来る。聖書を読めば判らん、予言者なり」と教えられました。平一はバイブルを読んだことも無く、その様な名に心当たりがなかったのですが、翌日、菊池豊が来たので尋ねて、キリスト教の聖者であることが判りました。
 9月27日にエレミア霊神が来られ、そしてこのように言われました。「小泉、汝を我導く。故ありてなり。世、地獄に落ちんとす。汝の身、とこしえに光あれ。光りまさん。神の印あらわれるべし」そう言われ、平一の頭に手を当てて何事か神に祈られたのでした。
 そこで平一は霊人に「私はバイブルを読んだことがありません。友人から少し話を聞いた程度ですが、バイブルにあるシオンは日本を指して言われたのでしょうか」と尋ねたところ「バイブルに存するは我受けし啓示の一部のみ、完全ではないが真を存しているともいえる。歪んで伝わったところもある。存世の頃、日本とは交通して居った。皇子それぞれの国に来られた。」と答えられ、再び平一に近ずいて「汝の力偉大なり。汝自らの力を知れ。汝自らの使命に徹せば--(記憶なし)---行を怠るな。神の栄光、汝の頭に輝かん」そう祝福されて、何事か再び天を仰いで祈られたとのことであります。
 この様にして、エレミア霊人は平一の背後となりました。そしてエレミア霊神は平一にイエスを引合せたのですが、そのことは次回にお話しいたします。