小泉宗雄・「三光太源文化研究所」のご案内

特別編(第十話)2018年4月


 平成30年4月吉日


スピリチュアル エピソード 特別編 第十話


ローム太霊がその死を哀惜された

父小泉平一の軌跡



第十話 「昭和10年代に平一の前に出現した
      諸神、並びに父益太郎、母花の霊に



 竹内満朋の物理降霊会が、何時から始まったのかの記録は残されておりませんが、次女老子さんの話によると、昭和12年12月に竹内満朋が当時勤務していた田町の森永製菓からの帰り道の路上で、はじめてローム太霊の声を聴いたとのことで、恐らくその頃のことと推察されます。
 そして、 降霊会ではローム太霊と、太霊の生前の主支配霊だった天仙隼人霊神が、平一を初めとする参集者に様々な霊言を降されました。
 又、昭和12年2月に没した浅野和三郎もしばしば出現し、昭和14年8月19日に初めて竹内満朋の主護霊が出現して平一に丁重な言葉を述べられ、その印として神印2種を賜った際に「浅野和三郎先生の霊が懇篤に取りつがる」と記してあります。また、同年9月2日の 降霊会では「ヒュームの自我論」のことを解説されております。
 同じ14年8月25日の 降霊会では白髭仙人と云う神霊が出現して、平一に「汝の精神及び物質上の事加護する」と云っております。そして同年9月27日には、第五話でお話した斉藤恒之丞源景時霊神が「汝の修行について補佐している」として出現されました。
 更に、同年10月11日には、思いがけなく幼馴染だった杉山要三の霊が出現したのです。そして「小泉さん、僕です、僕です、杉山です。小泉さん身体如何ですか。あまり気にしないでください。小泉さんは気が弱い。もっと気を強くして下さい。身体の事心配いりません」と語っております。
 杉山要三は第六話でお話しした、平一が妙義山で初めて乗天坊霊神にお目に掛った時、竹内満朋と共に連れ立っていた友人杉山峯一の弟で、若くして自殺しております。ところが、後年の要三の述懐によると、死後、暗黒界で混迷していると、平一の唱える祝詞が聞こえてきて何とも言えぬすがすがしい気持ちになり、以降平一の修行の進むことが力となって浄化され、そのお蔭で主護霊にお目に掛ることが出来たことが転機となって平一と一緒に修行の道に入り、その様な縁で平一の背後霊の一員となったとのことであります。 
 そして、 降霊会での霊言だけでなく、直接平一の許に出現したり、あるいは平一の自動書記で色々な神霊界の有様などを教えております。後年21年6月24日には、自動書記で 降霊会がどの様に運営されているかを教えておりますが、そのことは後日お話し致します。
 同年6月15日の日記に、「産土である赤坂の日枝神社の祭礼なので5日間行をしたところ、背後霊として恩地左近霊神が霊眼に映ず」と記してあります。恩地左近は河内恩地神社の神官で、楠正成の参謀として赤坂城で幕府軍を相手に奮戦すると共に、「楠兵記」など楠流の兵書を残したことで知られております。
 昭和15年10月10日に義母まさと妻さきが列席した 降霊会では、竹内満朋の友人で夭折した岩崎八十吉が出現して、義母まさに次のように語っております。
 「お母さん、僕は直江津の岩崎です。こちらの世界に来ました。僕がお宅に泊まった時、竹内君と寝ましたがその時南京虫に食われて困りました。今は3階に南京虫出ますか。貴方がたは薬が効いたとお思いでしょうが、あれは僕がいなくしたのです。僕みたいな霊でも、その程度の事は出来ます。」
 岩崎霊人は竹内満朋が小泉商会の3階に下宿していた時期に、訪ねて一夜の宿りをした折、まさに挨拶したことがあるので、その旨語りかけた様であります。夭折した岩崎は、恐らく死後、竹内満朋の修行が力となってその資格を得たものと思われますが、以降、岩崎霊人として隼人霊神、玉造霊神等と共にローム霊団の一員となりました。そしてローム太霊や各人の主護霊、主支配霊が降される霊言等に、独特のひそひそ声でその趣旨を解説するなど降霊会のサポート役を務めました。
 昭和16年月7日の 降霊会には、赤昇丸霊神と云う狐霊が現れ「お前の先祖は偉い、その先祖に頼まれたので来てやった」と云われました。その時は「俺は狐だよ。名前が知りたければ俺を拝んで直接聞け」と云われ、後日お祭りをして名を伺ったところ、隼人霊神からその名を教えられました。術の力に秀でた鬼奇神で、以降、平一の商いの面での背後霊として力を尽くされました。
 更に、「お前に力の強い背後霊が加わる」との予告を受け、そして昭和17年1月10日 降霊会で、乗天坊霊神からその神霊は福島の相馬で修行をした弥生佳月と云う名の僧侶の霊で、この度背後に加わったとの知らせがありました。
 併せて、出現した日時などの記録が見当たりませんが、小池八衛門と云う小泉の先祖の霊が背後に加わっております。
 このようにして、平一の託された使命達成のための、言わば諸神諸霊による応援団が形成されてきたのです。
 一方、平一の両親、益太郎と花の霊が、この時期に 降霊会に出現しております。
 まず、昭和15年6月11日に、昭和7年9月13日67歳で没した平一の父益太郎が 降霊会に出現し、「わしだよ、わしだよ、お前がこういうことをやるようになって喜んでいる。これからも度々出る、皆が丈夫でいることをこちらから聞き入る」と云っており、それ以降しばしば 降霊会に、又単独に平一の前に出現しております。
 なお、益太郎霊神は、昭和24年ごろから私の背後霊となって、守護してくれております。
 因みに、私は囲碁を趣味とし、好きな食べ物は枝豆ですが、いずれも益太郎の生前の好物で、「益太郎が背後霊になったのでそうなった」とのことであります。
 そして、同17年7月11日に大正12年12月5日に亡くなった平一の実母花が初めて出現して、次のように語っております。
 「一仁 (平一の幼名)、お前の体も神様のお力で良くなって嬉しい。(お母さん、お目に掛れて嬉しいですとの答えしに)これもお前のお蔭です。人は皆初めから偉い人はいない者、一つ一つ昇って偉くなるものです。さようなら。」
 花が源心霊神のお計らいで平一の許に現れ、「死後どの様な混迷の世界に彷徨ったか、そして平一の修行に助けられて霊性の眼が開け、そのために修行の道に入ることが出来たかの有様」を見せたこと、その時期が何時だったか不詳であることは前著でご紹介しましたが、恐らくそれ以来の対面であったと思われます。
 なお、花は第33話「父小泉平一の死の前後の出来事」でお話ししたように、私が父に癌であることをどの様に話したらよいか悩んだ時「宗雄さんや」と優しく語りかけ、そして「氏神様の神前に真言1万2千回をお供えした後にしなさい」と助言をしてくれております。