降霊会での物品引き寄せと、私の研究について |
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昭和20年代のことです。中央区新富町で行われた竹内満朋の活動拠点・紫光会の降霊会で、特に選ばれた十人ほどの幹部会員に対して、ローム太霊からお守りとして真珠が一粒ずつ授かりました。私の父小泉平一はその一人だったので、授かった真珠が私の手元に残されております。
まず、私が毎月出席していた降霊会の有様をお知らせします。8畳程の和室の一角に、黒いカーテンで仕切ったキャビネットが設えられ、椅子が置かれています。その前に、「八足(はっそく)」という白木の机が、その上に白い厚紙で作って夜光塗料を塗ったメガホンがあります。
竹内満朋が椅子に座ってサイダーを口に含み、口から洩れないように手拭いでマスクをしてキャビネットを閉ざし、そして全ての電気が消されて漆黒の闇となります。
“さにわ”と呼ばれる、その降霊会のリーダーの音頭取りで祝詞を奏上され、ローム太霊の“レコ〜ド”という声を合図に、竹内満朋の好むトロイメライのレコードが掛けられます。レコード係りはもっぱら私でしたが、真っ暗闇での操作なので、始めの内はずいぶん緊張したものでした。
すると、メガホンがするすると空中に浮揚し、“オ〜ス”というローム太霊の独特のイントネーションの声がかかり、降霊会が始まります。
“さにわ”が本日のお礼を申し上げると、これに応えられてローム太霊が挨拶され、続いて各人の主護霊、主支配霊が霊言を垂示します。新しい会員が参列すると、メガホンがするすると降りてきて、“よく来たな”と言うように、ポンポンと頭や肩を叩くことがありました。私が初めて参列したのは半世紀以上の昔ですが、その何とも言えない感触を今でも覚えております−。
では、どの様にして真珠を授かったのか、その昔父に聞いたところ、ローム太霊から“小泉、両手の平を重ねて前に出せ”と言われたのでそのようにしたところ、メガホンが降りてきて、その中から真珠が一粒、手の平に落ちてきたのだそうです。
それから、次々と幹部に声がかかり、ほぼ同じ大きさの真珠が授けられたとのことで、これらの真珠は、全てローム霊団の神霊が海底から運んできたとのことです。
以上