小泉宗雄・「三光太源文化研究所」のご案内

特別編(第四十四話-25)2025年8月


令和七年七月吉日


スピリチュアル エピソード 特別編 第四十四話


ローム太霊がその死を哀惜された

父小泉平一の軌跡



第四十四話

三光太源会で平一が、門下に教え諭していた

ことはー


その12 天霊神について 続きその6


 今月も引き続き、天霊神の行門についてお話し致します。

第44門(宝石の門)

 ローム大霊がこの門に入られるにあたり、特記すべきことは、大霊が生前の主護霊ス〜デン霊神の導きにより入ることが出来たということである。
 スーデン霊神はアラビヤの仙人で、この御名は父平一を始め、紫光会の石野芳子や竹内満朋の口から洩れたことはなく、私はその昔、たまたま日本心霊科学協会の機関誌と「心霊研究」で、その著者の名は忘れてしまったが、このことを知った。

 この門は天界と下界を通じて見ることが出来る、本当に秘密の話だ。これを知りうるなれば、地球における世界中の所謂財宝は、手に取る如く現実に取り得るものと考え、ロームの話聞かれよ。ロームが客人であり、叉修行者として行く格好で話をするから、そのつもりで聞いておかれよ。
 この登る道は、常に黄土なるは常に念頭に置き、その上の空中を歩きつつ、自分の仮に名付ける主護霊とすると、それを共々に四十四門の半門を目指しつつ登り行く。中々にして半門は見えざるとも、空想に描く半門は直ぐ眼前に見える。
 段々その空想の門に近づくに従って、例の強い光を持つ半門が、限定されたる二十四の穴より光色を発し、我々の体内にしみこませる、この光としても、最近では耐えられるところの身体となり得て、その道を進むとき、暫くにして半門に会う。
 この二十四門の穴は、常に手を丸くしたる金剛石のような物ありて、その門より光を発していること、その門に来たりて、初めて判りうる。
 暫くの間黙祷なして大殿に至る。この大殿は今までの殿と異なり、ほとんどが空に近い相をなしている。
 我の主護霊は、其の岩窟の前に立ちなし、門と言える門なるものは一つもなし。
 右手を挙げて何か唱えるや、双方より扉開けり。
我、何事ぞと思い、その中を見るに、眩しく目の置き場非ざるなり。暫く盲目して目を開けたるに、その光により身体慣らされたものと思い中の様子判れり。
 主護霊の指導に従いて、中に入る。瞬間、開ける戸引かれたり。中の光燦燦として、いずこより射すか判らざれども、全てのもの鮮明なり。
 暫く岩窟の中を進み行くに、四本の大いなる柱在り。なお目を据えて見るに、楕円形なるテーブルありて、その上に燦燦と輝きいる全ての宝石、より燦燦として輝ける物もあり。
 その楕円形の大テーブルにあるものは、秩序よく端然として輝ける物も、その一尺の金剛石は他の物を圧する如き態なり。
 暫くそのテーブルを眺め、主護霊と共に話している。何処ともなく女神現れ招く姿あり。我等共々にその方向に行きたるに、一つの部屋あり。その部屋に入りたる時、現界にて言えば海、陸、山の三つの場所を指定して、各々の宝石並びに財を並べ置かれる部屋なり。これ、目に見える現界の財宝石なり。
 次の部屋に行きたるに、この部屋は幽界の物なり。次の部屋は霊界の物なり。次に行きたるは神界の物なり。この四つの部屋を見る。我霊として仙として七、八百年の中に見ざる物多し。汝らはその幾分も見るあらざるものと我思う。
 時にその部屋を出て休息室に至る。主護霊並びに我は、テーブルに座をなし休息せり。暫くして例の女神現れる。双方に銀の盆を持ち、青、赤、黒の直径は五分程の宝石を我々の前に差し出し、それを食せよと云うなり。
 ローム今迄宝石を食べたこと無し。人間は真珠食べると云えど、我それも食べたこと無し。然るに主護霊、ニコニコと笑い、まず青の石より食せり。次に赤、次いで黒を食せり。
 我何の術を以て食するかと試みるに、一つも判らざるなり。
 さて、共々に女神もニコニコと笑い、共に我にすすめるなり、主護霊食べ終わりて我食べざるは恥となし、何を持ってなさんと、まず青の石を口の中にそろそろと入れ、歯にて少々噛みたり。
 然るに、少しも弾かるる物無し。割りたると、中より良き香、良き味、実に何とも言えぬもの、これ真に真の珍味、美味と云うか判らざるも、無我の中に食せり。
 次いで赤、次いで黒と食せり。各味、香り、違えど、今は食せるもの殆ど異なり、味わいたるもの香、嗅ぎたるものなし。
 我食し終わりたる時、初めて女神云われたり。汝らこの四十四門こそは、天下の最高な不思議な甘露の所にて、宝石を食すれば何になるかと言われたり。
 これは汝らの神力、より以上に増し。現実に用いる力、並びに発揮する故、その意にて汝らは特使となし、神にありて特別なる力授けるが為にこの霊石(初めてかく云われたり)を汝らに与えたり。
 尚、付け加えるには、先程の楕円形の大テ―ブルにある金剛石は、各界―神界、霊界、幽界、現界にある所の、あらゆる宝石を、その金剛石を通じ全部見えうるなり。それも同時に、この守り神は、その神界、霊界、幽界、現界に宝石並びに財を、植えつけられる力有せられる。

    憶える
 だからこの四十四門は、汝らの常に財宝を得んする目的の根本なるをより良く覚えられよ。
 その意を主護霊と我はより良く聞き、初めて食したる宝石味わいつつ、感謝いたし、特に拝謁を大神に賜って、この同門を出でたり。
 初めてここは殿ではなく、洞窟と云うなり。いかに燦然と輝けど、宝石によってこの中の全部の光線が足りうると我思わず、より良くその守り神なる神の力により、この修行場を出でたると思へ。
                               続く