小泉宗雄・「三光太源文化研究所」のご案内

特別編(第十九話)2019年1月


平成31年1月吉日


新年おめでとうございます。

今年もスピリチュアルエピソードを

宜しくお願い致します。


スピリチュアル エピソード 特別編 第十九話


ローム太霊がその死を哀惜された

父小泉平一の軌跡



第十九話 平一の許に出現したイエス。

      そしてヘルマン、ノンム汗、エレミア

      等の諸霊神が平一の背後に就かれ

      た謂れは−。



 それは昭和24年11月9日のことでありました。床に就いてうとうとしていると、一つの物凄い光を放った球が出現して床上を彷徨しました。高い霊の変形だと悟った時、「霊夢で知らせることがある」と言う霊感を受けました。ところが眠気が先に立って耐え切れず、つい手元に筆紙を用意せず寝入ってしまいました。
 そこで霊夢を見ました。「エレミア霊神に伴われていずこにか行けり。そこに霊格高き霊神ありて久しく余の行くを待ちおりしものの如し。エレミア余にのたまう。『かしこに汝を待てるはイエスなり。良く語り、よく教えを受けよ。』と促され、イエスに近ずく。
 霊神余に言いたまえり。『我はイエスなり。我汝を待つこと久し。ヨセフに三人のはらからありて−−−我が今導きおるは仏教の徒なり。』霊神我に理を諄々として説き、かつ又、心霊の秘等訓じ教えを受くること数々ありて、夢中にありては実に良くその深遠の理も、且つ又幽玄の妙も悟り得たり。かくて余はふと目覚めたるなり。」
 平一は聖書を読んだことが無く、キリストについて何一つ興味もなかったので、キリスト教については全くの無知で、イエスの事も何一つ知りませんでした。
 エレミアが背後に就かれた後も、聖書に対する興味が沸かないため、読むこともありませんでした。しかし夢の中とはいえ、イエスの訓教は実に良く理解できたのです。
 み教えの中にあった人の名なども良く覚えており、教えられた真理をどのように整理したら良いか、と考えたのですが、これらの記憶が実に鮮明だったので、朝起きたら書き記そうと思っている内に、いつのまにか寝てしまいました。
 そして、翌朝目覚めてみると、あれほど鮮明に覚えていたことが何一つ記憶に残っていないのでした。覚えていたのは『ヨセフにみたりのはらからありて』と云われたことと、『仏教徒を導いている』ことだけでした。
 申し訳ないことで又口惜しいことと悔やんでも後の祭りでした。目覚めた時すぐ記せとの主護霊のみ諭しだったようでした。

 続いて同年11月13日の日記には次の様な記録があります。
 「役日の行をなせる後統一の行を修せり。空漠の彼方より、霊身輝ける霊人徒人2人従えて来たれり。物静かにのりたまえり。
 『北辰の門開かれたり。汝何をもってその証を立てんとするや』余は霊言の意義も意味も良く知れり。されど未だ答えること能わざるなり。
 『身に余る栄光を承けるも、汝、如何にしてそれに応え得るか』重ねて霊言降れども答えるあたはず。余は悄然として首を垂れる。霊神行きしなり―。霊神去りませし瞬間、何やら見覚えのある霊神なりと悟りしも、唯面はゆみてみ名を聞かでありしなり。気にかかればとて、ヘルマン霊神を念じ何人なるやを問いしに『汝忘れたるか。彼はイエスなり。』と教えられたり。」

 この頃、平一は悪性の蓄膿症と心臓の不整脈、そして原因不明の腹痛に悩まされ、眠れない夜が続きました。加えて、妻さきの喘息は益々悪化し、神業を妨げようとする魔性の襲来がある夜は、その症状が一段と激しなるのです。医者に行くお金がないため、ただ祈るだけでした。
 一方、店を託した義弟との仲はさらに悪化して店にある金は一円も我が物に出来ず、生活費に事欠き、その上鉱区税の支払いに追われて苦悩の日々が続きました。私立中学に通わせている兄達の月謝も滞りがちとなり、母に代わって家計のやりくりをする祖母まさの苦労は、並大抵のものではありませんでした。
 併せて、神業の石油開発の金主として出現した一之瀬氏は、平一の志と神霊の妙に共感しながら、今一歩出資に踏み切れず、そのために平一を始め関係者は翻弄され続けておりました。
 正しく石門を通るための壁門に取り囲まれていたのです。時折、源心霊神や乗天坊霊神が来られて種々激励されましたが、最も頼りになったのはヘルマン霊神とエレミア霊神の助力と慈愛でした。
 エレミア霊神は平一に「汝何を卑下するや、汝はその使命を以て道を示して人を導きつつ、この事業完成すべき神への責任を有す。汝にあらずしてこの大業なすものあらむ。汝の霊宝彼らを照らして正すなり」そう平一を諭し励ましております。

 では何故この様な神霊が平一を助けるのでしょうか。平一が三鷹の物理降霊会で隼人霊神に、ヘルマン霊神、エレミア霊神等が自分を守護される謂れを伺ったところ次のように教えておられます。
 「それらの神霊は、一時的に必要があるから来られたのであり、又、背後に付けられたものでしょう。それはいわゆる守る方の守護霊と守護神になるわけです。必要が無くなればそれらは去ります。否去ると言うのではなく,旡が行かなくなった時は通じなくなるのです.、旡が通っている時は彼らからも?が来ます。守護霊とか主護神とかは、人の旡が行く行かないに関わらず通じますー」。
 十八話でお話ししたノンム汗霊神、次回お話しするパウロ霊神等も、同じように石門を通るために高い神から派遣された、言わば応援団だったのです。